バッテリーまるわかり博士


高圧洗浄機にも苦手な分野というものがありますブログ:2018年12月24日


私の家は一年中、
パパの知らない秘密でいっぱいだった。

お母さんと姉と私は、
クリスマスも誕生日も雛祭りも、
チーズケーキを囲み歌を歌い写真を撮り、
イベントはきちんと三人で迎えてきた。

私とお母さんが、
また、姉とお母さんが冷戦状態であっても、
パパが家族の出来事に
くちを挟むことは殆どなかった。

仕事やつき合いで
いつも午前様か単身赴任だった生活も、
ようやく落ち着いた頃には、
もう女の子達は部活や試験や遊びに忙しい学生になっていて、
家族みんなで食卓を囲むこともあまりなくなっていた。

そして就職、独立、結婚…
ますます距離が離れてゆく女の子達に、
これが一般的なパパと女の子のスタンスだと、
パパの方も割り切っていたのかもしれない。

「ちょっと具合が悪いらしいの」
お母さんから電話を受け実家に行くと、
パパは布団の中から出ようとしなかった…
相変わらずの病院嫌い。

必死の説得で、
やっとのことで病院へ行かせると即入院となり
「ご家族の方は覚悟を決めるように」
という厳しい言葉までいただいた。

渋谷の姉も呼び戻され、
お母さんは何度も
「好きに生きてきたんだから、いいよね」と言った。

入院した当初、私がお見舞いに行っても、
パパは全く起きあがる気配すら見せなかった。
病室を出た後は毎回、
これがパパの姿の見納めなのではと不安になった。

そんなパパが、
初めて私の男の子達を病室に連れて入った瞬間、
電気のスイッチを入れたような輝きを放った。

パパは体をゆっくりと起こし、
そして短く「おっ」と言った。

昔、新聞を読んでいるパパが顔をあげて、
私の運んだ晩酌のビールを見つけた時のあの顔だった。

娘達との穏やかな空気に包まれて、
何と幸せそうな様子だろう。
もちろん、それから私の見舞いは必ず「孫持参」となった。

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